2008/06/01(日)

コヒーレント考その2 このエントリをはてなブックマークに追加 

Filed under: VOCALOID,コヒーレント考,雑記,音楽 — KAY @ 05:39:08

※以下コヒーレントのネタバレを含む可能性があります。未視聴の方は是非上記動画を視聴されてからご覧下さい。

歌詞について喋るのは最後に取っておこうと思ったんですけど、なんかコメも荒れ気味だし、早めに色々ぶっちゃけといた方がいいのかなと思ったので、2回目は歌詞の話。

今回、歌詞がメインと銘打ってますが、そもそもこの曲の出発点が、今回の歌詞ネタを思いついた事でした。
すなわち、「叙述トリックを用いて3人目を隠す」。
ミスリードの方向としては、「人物誤認を誘う」という最もスタンダードな形で、二人の子供→新しい恋人のように錯覚させるというところまではかなりの初期段階で固まってました。

まあ、歌詞メインと言っても、あくまで音楽作品なので、曲をおろそかには出来ませんから、KAYとしてはちょっとした味付け、みたいなつもりだったんですよね。
ニコニコだし、ネタ成分あった方が受けるんじゃねーの? みたいな軽い気持ちで。
だから、ここまで反響があったのは正直驚いてます。
ちょい複雑な気もしますね。歌詞、確かに頑張って書いたんですけど、曲そのものやリンの声に対して評価してくれている人はどれくらいいるんだろうなと。

いや、歌詞を軽んじてるわけじゃなくて、叙述トリック物ではなく、音楽作品(歌詞も含めて、ね)としての評価がやっぱり嬉しいので……。

で、その歌詞の内容ですが、前述の通り叙述トリックを使うというのは最初から決まってました。
その後、作りこんでいく過程で、最初のフレーズと最後のフレーズを同じにする、という構成を思い付きました。
この構成からうp主の意図を類推してみましょう。
そう、2週目を聴かせよう、という意図なんかまるで無かったんですね。
あくまで曲の頭からケツまでで完結した作品、というつもりでした。
同じフレーズなのに曲の頭で聴いた時と最後で聴いた時では受ける印象が全然違いますよね?
狙いはそこだったんですが、まあ2週目を聴きたくなる、というのも今は判る気はします。理解が染みれば、前半部分全体の印象が変わるのは当然ですし。
どれだけリスナーの反応を予想しても、しきれない部分はあるもんだなあと、改めて実感しました。^^;

タイトルについてですが、コメントにもある通り、波の位相が揃った状態の事です。
今回、演出として先にネタバレ部分をカットしたショート版をうpしましたが、こっちはいわゆる位相の揃っていない「インコヒーレントな状態」という感じで、完全版と対比させています。

うp主コメを反転させるとショート版では

Phase A:
インコヒーレントな結末。

完全版では

Phase B:
ほんとうの物語。

というメッセージが出てきますが、この2つではまさしくフェイズ(位相)が異なっているんですね。

そして、位相が揃うと何が起こるかというと、干渉縞(モアレ)が発生します。
そう、この曲における「3人目」の存在はモアレです。
二人が同じ方向へ向けて足踏みを揃える(位相が揃う)と、モアレが発生するわけです。
そんなわけで、タイトルは「コヒーレント」です。
ここまでの説明で、「コヒーレント(ショート版)」はむしろ「インコヒーレント」というタイトルの方がしっくりくるんじゃないかと思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、KAYとしては、あれはあくまで演出としてのおまけで、完結したひとつの作品として捉えたくはなかったんですよね。

なぜか。

理由はひとつ。うちのリンに悲しい歌は歌わせたくない。(笑)
ごめんなさい。ほんとリン廃でごめんなさい。親ばかでごめんなさい。
だってだって、うちのリンが別れの歌なんか歌ったら、お父さん胸がきゅーんしちゃうから!!
そんなの耐えられない!

……話を戻しましょう。
その1で既に書いてますが、コーラス部分の歌詞。

僕たちは
重なり合って
干渉の
縞を作る

これ、ショート版公開の段階では最大のヒントですね。
まあ、リバーブ×2+ディレイをがんがんに効かしてあるので、なかなか歌詞は聴き取れなかったと思いますが。(そもそもコーラスの歌詞なんて誰も気にしねーって)

コーラスは後付けです。
歌詞全体が完成した後で、曲を作り込んでるうちにコーラスを入れたくなって、無理やりぶち込みました。
個人的には、結果として全体が引き締まっていい味を出してくれたんじゃないかと、結構気に入ってます。
まあ、多分誰も気付かない部分なので単なる自己満ですけど。

えーと、他に語れるところあったっけ。
そうそう、全体のシチュエーションとしては、ガキ引き連れて夫婦で昔話しながら歩いてるって感じですか。
子供は全然話に付いていけてないですが、3人でお出掛けするだけで楽しいので、とりあえず笑ってます。平和ですね。(笑)

昔話の内容については、かなり焦点をぼかして書いたので、解釈が分かれるところだと思いますが、一応

君は覚えてる? あの日の事を
僕が投げたボールを君が拾い上げたね

この部分は二人の出会いを想定して書きました。まあ、別の解釈をしていただいても一向に構いません。

君は覚えてる? あの言葉を
僕の答えを聞いて君は泣いてたよね

これは、告白の場面のつもりでした。女→男のシチュですね。
こちらも別の解釈でも(ry
ただ、コメでプロポーズのシーンという解釈もありましたが、なんかの理由でプロポーズのシーンを入れるのはボツったんですよね。
どんな理由だったのかは忘れましたが。

う~ん、今回はこんなところでしょうか。
あと、動画等、演出面の話とか、リンの話とか、次回以降はその辺でぐだぐだお話したいと思います。
では。

コメント(2)

  1. コメント by ななし — 2008/06/03(火) @ 23:16:07

    曲もめっちゃ良かったし、調教もすげーと思いました。同じ作り手として悔しいです(笑
    こんなに唄えるリンはなかなかいないと思いますよ。これからも頑張ってください。

  2. コメント by KAY — 2008/06/04(水) @ 01:15:58

    >ななしさん
    ありがとうございます。
    ななしさんもPの方でしょうか。あまり詮索は出来ませんが……。^^;

    リンレンACT2が発表になりましたが、うちのリンは現状でもすごく素直に歌ってくれます。
    調教を楽しいと思った事はあっても、苦痛に感じた事は一度も無いですね。

    今までずっと、不幸な事故で「リンレンは調教むずい」というイメージが付いてしまっただけ、と思ってましたが、もしかしてKAYが調教に苦痛を感じないのは、単に愛の成せる業だったのかなと最近思い始めてます。

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