『ヒルガオ』の歌詞詳細解説+おまけ

はい。というわけで、動画内の解説でも書いてたとおり、歌詞の解説をします。(歌詞の内容は前回の記事を参照して下さい)
……と、その前に。おまけのカラオケ版。
mp3
今回の曲、ほんとはパラデータも用意しよっかなと思ってたんですけど、トラックが多すぎてパラ出しがめんどくさかったのでやめました。^q^
さてさて。では気を取り直して。
今回、ガチもんで丸裸にしますよ。今までは解釈の幅を残すためにある程度濁した書き方をしたりもしましたが、今回はあえてそれに逆らってみます。
独自解釈をしたい方は耳を塞いで「あーあーきこえないー」と叫びましょう。
まず最初に、動画内の解説で言い忘れていた事をひとつ。
ヒルガオの花言葉は「絆」です。タイトルをこれに決めたもっとも大きな要因がこの花言葉でした。これを知った時点でもう他のタイトルは考えられなくなった。
さて、これをあらかじめ明示してたとして、果たしてヒントになったかなあ。
まあいいや。
じゃあ早速ですが、この曲の歌詞を紐解く上でもっとも重要な事実を。
この歌詞の中には花の名前としての「ヒルガオ」という単語は一切出てきません。
それどころか、花としてのヒルガオを描写した部分はわずか2行です。
それでは、歌詞をひとつひとつ見ていきましょう。
少年は畦道走る
少年のターン。後述。
水の向こう側で反転した真っ青な空が弾け跳ぶ
水たまりを踏ん付けた描写であると共に、少年が歪な世界を壊す存在である事の暗示。
少し凪ぐ朝
これも後述。
音のない庭で
これはちょっと卑怯ですね。人気(ひとけ)の無い様子を描写しています。でも実は違います。
けぶるような微笑み見付けたんだ、ほら
ソフトフォーカス的な感じ。
キラキラ キラキラ
笑顔がまぶしいです。
初蝉鳴いていた
物語開始の合図です。ちなみに、初蝉が聴こえるのは大体7月頃?
微笑んでいたのは“ヒルガオ”
ここは“ヒルガオ”が微笑んでいた事を強調する必要がありました。
まるで瓶覗の青みたいな夏のイメージ
ヒルガオの花はピンク色です。青いヒルガオは存在しません。
だけど少年はまだ名前を知らなかった
少年は二重の意味で名前を知りません。庭先に咲いている花の名前も、少女の名前も。
陽が落ちた帰り道
夕方くらいと考えて下さい。
閉じて俯く花を見つめていた
「花としてのヒルガオ」描写その1。この時の少年の目はレイプ目です。かわいそうに。帰りしなに声掛けようと思ってたのにね!
少女は坂道仰ぐ
少女のターン。前述の畦道を走る少年と対比して、違う場所である事を強調。
雲の向こう側で白線が真っ青な空を切り裂いた
飛行機雲が飛んでいる描写であると共に、世界が分かたれてしまっている事の暗示。
風薫る朝
前述の凪いでいる朝と対比して、違う朝である事を強調。少年がいた夏とは時間も場所も違うという……。
色のない庭で透き通るようにそっと囁いた
「色のない」ってのはつまり、まだ花は咲いていないという事。ちなみにヒルガオの開花は大体5月~6月頃。……ん? 初蝉の時期とはちょっとずれがありますね?
「さよなら──さよなら。 ……もう一度、笑いたいね」
独り言ではありません。再会を約束しています。
澄み渡る青の思い出
少年が“ヒルガオ”に対して薄い青のイメージを持っているのに対して、少女のイメージする青はどこまでも鮮烈です。
蔓草に淡紅が燈れば夏の合図
「花としてのヒルガオ」描写その2。ヒルガオの花が咲いたらもうすぐ夏ですね、くらいの意味。……やっぱり前述の物語開始の合図とは時期がずれてるよねえ……?
もしも世界を分かつ魔法に気付けたなら
少女を置いて消えてしまわぬように名前を呼んで
さすがにもう気付きました? これはリスナーに語りかける部分。こういうのは三人称ならではですね。
焦がれ続けていた“ヒルガオ”
ヒルガオ「を」待ち焦がれていたのではなく、“ヒルガオ”「が」待ち焦がれていたんです。
忘れる事など出来ないあの夏の匂い
昔作った曲に「あの夏の匂い、忘れない」というタイトルの曲がありまして……そこから拝借。
駆け回ってはしゃいだ
川べりで涼んだ
まぼろしなんかじゃなかった
全部全部全部
脳裏に浮かんだ光景には誰がいましたか?
それはきらめく“ヒルガオ”
ここねー。決定稿まで色々いじっちゃってるから、「それ」がどこに掛かってるのか判りませんね……。まあ、それも狙いのひとつなんですけど。
“ヒルガオ”は確かに居ます。まぼろしなんかじゃなく。
これから描いてゆく新しい夏の絵コンテ
動画内の解説でも「絵コンテ」という単語が出てきましたが、この曲に対するKAYの脳内イメージはそんな感じです。
描きかけの絵コンテだから、その後の展開は自由。あるいは未定。あるいは無限。
少年はその日初めて“ヒルガオ”に手を伸ばした
あーあー。そーね。やっとね。あん時声掛けらんなかったからね。おめでとう。
果てしなく続く方へ歩き出した二人は笑っていた
ハッピーエンド。
少年は魔法を砕き、二人の夏は繋がった。
もうお判りですよね。そう、
この歌詞の内容だけで、聴いた人がこの前提(“ヒルガオ”=少女)に辿り着けるかどうか。どうしてもそれが量れなかった……。
よくよく見ると不自然な点は多々あるんですけどね。ヒルガオの花は淡紅色なのになんで青いイメージなの? とか。
この前提が無い状態で歌詞を見ると、ふたりが出会う描写や一緒に居る描写は一切無いはずです。
ただ、ひとつの歌詞の中に二人の登場人物が出てくる事、そして一番最後のあのフレーズのせいで、どうしても「別々の夏が描かれている」感が薄れてしまいますよねー。
でも仕方ないんだよ……「ふた~りは~わらあてい~た~」と歌うリンが神過ぎたから。あの部分はどうしても変える事が出来なかった。
女の子の名前として「ヒルガオ」という言葉は全く一般的でないですし、そもそも音の響きが美しくないですよねえ。濁音入ってるし。……いやでも俺は好きよ?
まあそんなわけで、叙述トリックだとか言うつもりはありません。かなり卑怯な事実隠蔽なので。
ただ、どうしてもやりたかったんです。たったひとつの言葉で世界の様相が激変してしまう物語を。
この辺が実は動画内の解説で辛口の点数を付けちゃった原因のひとつなんですよねえ。
どう考えてもカタルシスとしては弱いです。
コヒーレントなんかは、バッドエンドからトゥルーエンドへの見事な転換だったと思うんですが、この曲はせいぜいがグッドエンドからトゥルーエンドってとこですよね。最後二人とも笑ってるし。
さて、ここまで読んでいただければ動画内で「セカイ系」と言っていた意味も判っていただけるかと。
叙述の魔法により世界は分断され、少年が“ヒルガオ”に手を差し伸べる事で、世界は正しく再構成される。
「ヒルガオ」という言葉こそが、魔法を砕く呪文であり、その意味を書き換えられるのはあなただけ。
少年と少女の物語にリスナーを巻き込むのがミソ。メタ構造が無ければ創作なんてやってられっかっていう。
ちなみに、コーラス部分の「カリステジア」というのはヒルガオ属の学名です。
「Calystegia japonica」というのがヒルガオの学名。
もしも当初想定していた通りのPVが付いてたら、どうなったかなあ。
決して出会う事無く、すれ違い続ける少年と少女。
そして最後の最後で明かされる少女の名前……。
だれかそんなPV作ってくれよ。
あーでも俺、絵は描けないけど監督だけならやりたいなあ……。(なんというわがまま
あ、そうそう。そんな絵の描けないKAYさんが描いた『ヒルガオ』の壁紙を配布します。
1920×1080 のサイズなので、ご自身の環境に合わせて適当にリサイズして下さい。
壁紙ダウンロード
↓サンプル

それともうひとつ、歌詞に関して補足説明を。
少年側の描写と少女側の描写では、1年かそれ以上の開きがあります。
少年パートは“ヒルガオ”と出会った夏の出来事。
少女パートは翌年(かあるいはさらに先の年)の初夏の出来事。
ただし、少女の台詞部分だけは少年パートの夏と同期しています。少年と出会って、仲良くなってひと夏を一緒に過ごして、少年はもう帰らなくちゃいけなくなって、でもまたきっと会いに来るからって約束するシーンです。
いや~甘酸っぱいですな~。
……あれ?
でもそうすると、初夏の頃の少女は一体何て囁いたんだろう?




コメント by 大神拓海(海音キョウ) — 2009/12/17(木) @ 12:49:22
KAYさん!
おはよう~
俺はこの曲のFANです
中國から~
その曲はすこくうまい!!!!
俺の日本語はまだまだです
いろいろの感覺は言てきない
あと
俺はこの曲の”VOCALOID2(MIKU RIN LEN LUKA GAKU GUMIの合わせてみたバージョン) feat.俺(海音キョウ)”バージョン(【VOCALOID2 feat.海音キョウ】ヒルガオ【カバー】.mp3)とMikuさんのカバーバージョン(【初音ミク】ヒルガオ【カバー】(By 海音キョウ).mp3)をしました!
リンクはこち:
【VOCALOID2 feat.海音キョウ】ヒルガオ【カバー】:
http://www.yyfc.com/play.aspx?reg_id=2293002&song_id=3837338
【初音ミク】ヒルガオ【カバー】(By 海音キョウ):
http://www.yyfc.com/play.aspx?reg_id=2293002&song_id=3837359
Mikuのバージョンはいい感じですね!
In fact,I have more things to tell you but my Japanese is poor so….
By the way.
I wound not upload these two version to ニコ until you allow me to do it,and thank you for your sharing.(I mean the VSQ!)Thanks a lot!
Keep touching!
コメント by KAY — 2009/12/17(木) @ 18:49:53
>大神拓海(海音キョウ)さん
はじめまして!
聴かせていただきました! すごくいいですねこれ!
自分でもこの曲がもっと好きになりましたよー!
ありがとうございました!!
コメント by 大神拓海(海音キョウ) — 2009/12/17(木) @ 21:44:52
感動した!
嬉しね俺!
よかっだ!KAYさんは俺のバージョンかすき~はははは~
今回は頑張ったよおれ。。。
全员といしょうに歌って。。。幸せ!
このカバー曲は今アプロッド中
それはKAYさんへのプレゼントです
アプロッド終了時
俺はここにもとります!
ま。。。
わたしの日本語は本当に变だよね。。。
今!日本語をもっと頑張る勉強します! (本当に变でしょう?OTL)
コメント by 大神拓海(海音キョウ) — 2009/12/18(金) @ 00:08:31
>KAYさん!
これ
http://firestorage.jp/download/cd4e66baa1f9f4366f08e91ff472f2e67a37ea42
どうぞ!
コメント by KAY — 2009/12/20(日) @ 14:14:25
>大神拓海(海音キョウ)さん
ありがとうございます~。ダウンロードさせていただきました。
日本語お上手だと思いますよ。
海外の方からもこんな形で応援していただいて、嬉しい気持ちでいっぱいです。
ほんとうにありがとうございましたっ!
コメント by 大神拓海(海音キョウ) — 2009/12/21(月) @ 19:20:35
ま~!
俺もほんとうにありがとうございましたっ!
君の调教はすごいです!
俺の友達この曲をきっだ。全员はこの曲をすき!
わたしのうたこえはまだまだです
もっとづよくと思います
あと
KAYさんのあたらしいオリジナル曲は期待!
KAYさんのこころなかのこえは!
この世界に響け !
はは~以上~!
コメント by 大神拓海(海音キョウ) — 2010/01/05(火) @ 00:40:19
>KAYさん
私は私の作品をNICOにアップロードしました。
リンクはここにあります:http://www.nicovideo.jp/watch/nm9294485
これでいいでしょうか。
だめだっだら俺はすぐ消します。
コメント by KAY — 2010/01/05(火) @ 01:13:05
>大神拓海(海音キョウ)さん
観にいかせていただきました!
アップロードは全然大丈夫ですよ~。むしろ大歓迎です。
イラストまで使っていただいて……ww
ありがとうございました。
これからも頑張らせていただきます。